膝の変形と痛みの関係
変形性膝関節症
膝の変形と痛みの関係
変形性膝関節症では、関節が変形しているために、膝に痛みが出ると言われることが多いのですが、本当にそうなのでしょうか?
変形性膝関節症を評価する分類方法としてK-L分類というものがあります。
これは、膝のレントゲン写真から分類をする方法です。
膝の形から変形性膝関節症を分類する方法とも言えます。
この分類では、形の変化が強い程、病状が重いと判断します。
確かに、K-L分類で重症なほど、痛みが強くなるというデータがあります。
しかし、一番重症な分類の含まれても、痛みがあるのは半分程度というデータもあります。
変形が強くても、痛みが出ない人が多くいるということになります。
このことから、最近は、形態ではなく症状から変形性膝関節症を評価しようという動きが出てきています。
治療についても、関節の形を再生することを目指すのではなく、患者さんがいかに快適に過ごせるようになるかに注目しようという流れも出てきました。
やはり、患者さんの人生が豊かになるために治療は行われるべきだと思います。