圧力をかけてこすれば、軟骨はよくできる
書籍紹介
圧力をかけてこすれば、軟骨はよくできる
この論文は、私の大学院時代の同期が書いたものです。
書いた本人は、大したことない内容だと言っていたのですが、私はとても価値のある内容だと思っています。
内容は、どのようにしたら軟骨を沢山培養することができるかについて研究をしたものになります。
通常の培養方法よりも、圧力をかけながら表面をこすり続けると、軟骨が作られる量が増えるという結果になりました。
軟骨を増やすためには、物理的な刺激が重要ということになります。
このことは、人の体の中でも同様です。
関節の表面にしっかりと圧力を加えながら曲げ伸ばしを行うことで、軟骨がより修復する可能性があるのです。
このことはとても重要です。
膝の関節軟骨を修復しようとしたとき、単に治療を行うだけでなく、治療後にしっかりとした運動を行うことが重要だということを示しています。
また、膝の軟骨を守っていく上でも、圧力をかけながら動かすことが重要だということを意味していると思います。
動く場所を治療する時には、どのようなトレーニングを行っていくかが、とても重要になることを示してくえている論文のひとつだと思います。
◆雑誌『Tissue engineering, 2007, 13.3: 483-492.』
◆題名/Transplantation of allogeneic chondrocytes cultured in fibroin sponge and stirring chamber to promote cartilage regeneration.
◆著者/SHANGKAI, Chueh, et al.