幹細胞って、何?
幹細胞って、何?
最近、色々なところで聞くようになった幹細胞ですが、定義があります。
定義として挙げらえている要素は2つです。
① 自己複製能
② 多分化能
① の自己複製能は、自分と同じ細胞を複製し続けることができる能力のことを言います。
② の多分化能は、色々な組織の細胞に変化することができる能力のことを言います。
幹細胞は、普段は自分を複製し続けていて、周囲の状況が変わったり、何か刺激を与えらえると様々な細胞に変化することができます。
普段は幹細胞として保存しておき、治療に必要になった時、必要な細胞に変化させて使うことができるため、とても役に立つ細胞です。
実は、幹細胞が役に立つのは、これだけではありません。
幹細胞から、多種多様な成長因子やサイトカイン(液性成分)が放出されます。
この液性成分が周囲に働きかけるだけで、周囲の組織が活性化したり、新しい組織ができたりまします。
ですから、幹細胞を使った治療には
① 幹細胞自身を使う治療
② 幹細胞から出る液性成分を活用する治療
の2種類があることになります。