活動性と痛み
日本整形外科学会より
活動性と痛み
先日の第88回 日本整形外科学会学術総会で聞いた話を報告したいと思います。
スポーツやストレッチなどで動いていると、痛みは感じにくくなるという話です。
人の体には、痛みをコントロールするメカニズムがあります。
下行性疼痛調整径と呼ばれるものです。
以前は、下行性疼痛抑制系と言われていました。
しかし、最近では、抑制(抑える)だけでなく、痛みを促進(強くする)こともあるので、「調整」と言われるようになりました。
これは、脳が持っている、痛みをコントロールするためのシステムです。
このシステムが、「動き」と関連しているという話がありました。
活動性が低下すると痛みを抑えきれず、ちょっとした刺激でも痛みを感じるようになる
活動性が上がると、痛みを抑える効果が強くなる
このような影響があるそうです。
ある程度活発に動いていた方が、痛みは少なくなりやすいとも言えます。
痛いさなかに動きましょうと言っても・・・
とも思いますが、過度に安静にしても身体には良くないということだと思い、動ける範囲で動くのがよいと思いました。