田中将大投手がPRP治療を行いましたね
著名人の治療例
田中将大投手がPRP治療を行いましたね
スポーツ選手がケガをしたというニュースを聞く度に、彼ら、彼女らがとても過酷な世界で生きているのだということを痛感します。
田中将大投手が感じている不安や焦り、悔しさなどを考えると、スポーツ医として何かできないものかと考えてしまいます。
今回のケガは肘にある靭帯の部分損傷とのこと。
フランク・ジョーブ先生が考案した、いわゆる「トミー・ジョン手術」が適応となる可能性のある状況だと思います。
ですが、今回、チームドクター達はPRP治療が選択しました。
アメリカ国内での報道では、最初から手術をした方がいいのではないかという報道も見られているようです。
しかし、私個人としては、第一選択としてPRP治療を行うことは決して悪いことではないと思っています。
靭帯は血液の流れが乏しい組織です。
血液の流れが乏しいということは、壊れた部分を治す細胞も、治す為に必要な材料も、靭帯に届きにくいことを意味します。
そのため、靭帯は修復しにくい組織の一つだと言われています。
しかしPRP治療では、血小板が放出するサイトカインなどによって、新しく血管を作り、新しい血液の流れを作ることも可能です。
また、PRP治療は、組織が作られる速度を速めるとも言われています。
いわゆる、自己修復力の向上です。
精度が上がり安全になったとはいえ、手術のリスクはゼロではありません。
手術ではなく、体への負担がより少ない治療で治るのであれば、それに越したことはないと思います。
いずれにしても治療が成功して、可能な限り早いタイミングで復帰されることを、心から願っています。
PRP治療は東京ひざ関節症クリニックでも行っておりますので、
お気軽にご相談ください。