軟骨の画像分析
日本整形外科学会より
軟骨の画像分析
第30回 日本整形外科学会基礎学術集会から、興味深い題材を紹介しています。
本日、ご紹介するのは、この演題です。
題名 :T1ρマッピングによる関節軟骨の定量評価
発表者 :廣瀬隼先生(熊本大学付属病院)等
今まで、見えにくかったことが、見えるようになってきたという研究です。
T1ρ(T1ロー)マッピングは、MRIの検査方法の1つです。
軟骨に含まれるグリオサミノグリカン(GAG)の量を検出することができると言われています。
今までは、軟骨の形を見ることができても、その質を評価することはできませんでした。
しかし、MRIの技術を応用することで、質をしっかりと評価できるようになってきています。
症状を改善するためには、形だけでなく、質も改善していく必要があります。
そのためには、質を評価する必要があります。
今まで見ることができなかったことが見えるようになるのは、とてもありがたいことです。
ただ、特殊なソフトウェアが必要などの理由から行えるところが少ないことも問題だと、この発表では指摘しています。
全ての医療機関で行える必要はないとは思いますが、確かに、色々なところで行えるようになる必要はあると思いました。