【膝に貯まる水のお話】
痛みのメカニズム
【膝に貯まる水のお話】
こんにちは!
東京ひざ関節症クリニック銀座院のトレーナー、柔道整復師の岡村です!
本日は、関節の腫れについてお話しようと思います!
よく、「水を抜いたらくせになる?」という、ご質問をよく受けます。
その疑問についてお話させて下さい。
関節とは
まず関節のお話です。
関節は骨と骨の接合部のことを指しますが、しっかりと関節が曲がり色々な動作がしやすくなるように関節の内部は関節液と呼ばれる液体で満たされています。
この関節液には、ヒアルロン酸成分も含まれていて様々な働きをしてくれます。
関節液の働き
潤滑
骨と骨の滑りをよくしてくれます。
摩擦係数はスケートリンクよりはるかに低く関節の動きを滑らかにしてくれます。
栄養
軟骨には血管がありません。
私たちのカラダのほとんどが血管(血液)から栄養をもらって生き延びています。
血管のない軟骨にも栄養分は必要なので関節液から栄養をもらっているのです。
ただし、軟骨の修復は非常にゆっくりなのでダメージが与えられている軟骨にさらに刺激を加えるとより軟骨は破壊されていきます。
関節液がしっかり軟骨に行き届けるにはある程度の運動が必要です。
軟骨の損傷が強い場合、体重をのせた運動より足をぶらぶらさせる振り子運動のように体重をかけない運動の方がいいでしょう。
https://www.knee-clinic.net/wp-admin/post.php?post=5071&action=edit
関節水腫
そして、関節の中で何らかの異常が起こると関節液が過剰に分泌されて腫れるとういう状態になります。
水がたまる病態は様々です。
変形性関節症では軟骨の剥がれカケラにより、刺激が加わることで水がたまります。
他にも、細菌感染であったり骨折などの外傷でも関節が腫れることもあります。
まとめ
このように、何らかの原因があり関節が腫れているのであって、その原因を取り除かなければ、水は抜いてもたまっていく一方なのです。
そして、その腫れをそのままにしておくと動かしづらくなったり、痛みを感じやすくなったり、筋肉が弱くなってしまったりするのです。
膝が腫れたら、お近くの医療機関を受診することをお勧めいたします。
当クリニックで行われている再生医療は、炎症や軟骨破壊の抑制や、痛みの軽減などにも効果がみられています。
ヒアルロン酸の注射や飲み薬などの治療で効果が得られない場合は是非ともご相談ください。