【変形性膝関節症のグレード分類】治療に必要な取捨選択とは?
【変形性膝関節症のグレード分類】治療に必要な取捨選択とは?
こんにちは。
整形外科の服部です。
今日は昨日より少し暖かいのでしょうか?
皆様、いかがですか?
お膝がお辛い方は(慢性的な痛みの場合は)お膝を冷やさないことが大事ですが、
からだ全体を温かく保つために足首を温める事をお勧めしています。
ファッション誌などみると、「くび(首、手首、足首)を出してこなれ感を!」なんてありますが、
いえいえ私は無理です~。
膝の痛いあなた!も無理をしないでくださいね。
足首を出して、しかもヒールを履くなんて絶対やめてくださいね~。
さて、本日は変形性膝関節症のグレード分類について説明したいと思います。
変形性膝関節症では4段階のグレード分類が診断に使われます
よく患者さまに聞かれる内容です。
「グレード分類で言うと3と言われたのですが、それはどういうことでしょうか?」などですね。
変形性膝関節症のステージ診断基準「K-L分類」
一般的に使われるステージ分類が変形性膝関節症のKellgren-Lawrence分類(グレードⅠ~Ⅳ)です。
これは膝関節の単純X線撮影(レントゲン写真)をもとに判断します。
簡単に説明するとこんな感じです。
グレードⅠ:微小な骨棘がうたがわれる
グレードⅡ:微小な骨棘あり、関節裂隙の狭小化あり(関節裂隙が1/2以上残っている)
グレードⅢ:骨棘あり、関節裂隙の狭小化あり(関節裂隙が1/2以下)
グレードⅣ:大きな骨棘、著明な関節裂隙の狭小化
(手書きでごめんなさい)
変形性膝関節症のグレード分類は取捨選択のための目安
そう、変形性膝関節症のグレード分類は結構アバウトなんです。
そしてグレード3の幅がかなり広いのです。
本来は診察と検査から得られるすべての状態を点数化してグレード分けできれば良いのですが、
簡便でなければ現実的ではないというところで
今でも使われることが多いのがこの分類です。
ですから、分類がすべてではなく、これに一喜一憂する必要もありません。
大切なのは、目標の状態に対して今の膝の状態を知り、
何をするべきか?どうしていきたいか?を考え、取捨選択していくことだと思います。
当院では、半月板や軟骨、骨の内部、靭帯などの状態も可視化できるMRI検査も導入していて、
グレードに骨の変形以外の画像情報も踏まえて、診断を行っています。
より詳しく膝の状態を知りたい
どんな治療法が適しているか知りたい
という方は、お気軽にご相談ください。
詳しくはこちらをご覧ください > MRIひざ即日診断の流れや費用、メリットについて
厳しい天候でも無理をされないようお過ごしください
明日からまた⛄?
雪が降るときれいでなんだかワクワクもしますが、交通障害ほか色々な影響が出る為
子供のころのように声を大にして「⛄たくさん降ってほしいな」とは思えないところが少し寂しいです。
皆さまにも、厳しい天候の中でも無理をされず平穏に生活していただきたいと願っています。
それでは、また。
ごきげんよう。