PRP(多血小板血漿)と神経
日本整形外科学会より
PRP(多血小板血漿)と神経
第30回 日本整形外科学会基礎学術集会から、興味深い題材を紹介しています。
本日、ご紹介するのは、この演題です。
題名 :ラット末梢神経損傷モデルに対する多血小板血漿platelet rich plasma(PRP)由来PDGFの末梢神経再生作用の検討
発表者 :木下英幸先生(千葉大学)等
この発表もPRPに関連した発表です。
ここ数年でようやくPRPについての発表が増えてきたように思います。
私がPRP治療を始めた2010年頃は、日本では整形外科疾患の治療に使っている人は、本当に僅かでした。
PRPのことを、もっと多くの人に知ってもらえたらと思います。
この発表では、神経のダメージにもPRPが有効なのではないかということを示してくれています。
PRPに含まれる血小板由来成長因子(Platelet-derived growth factor:PDGF)が、末梢神経のダメージを修復してくれる可能性があるとのことです。
神経のダメージは、なかなか回復してくれません。
PRPを注入することで、神経のダメージも回復できる可能性があるのであれば、とても有効な治療法になると思います。